日韓ネオソウル/R&Bを代表する2バンドのツーマンイベント「Soul delivery × HALLEY – Korea × Tokyo Soul Connection」が青山・月見ル君想フで行われた。
トップバッターを務めたのは、東京を拠点に活動する5人組R&Bバンド HALLEY。

  • Soul delivery × HALLEY – Korea × Tokyo Soul Connectionライブレポート
  • Soul delivery × HALLEY – Korea × Tokyo Soul Connectionライブレポート

Vo. 張太賢(テヒョン)、Gt. 登山晴、Key. 西山心、Ba. 高橋継、Dr. 清水直人がステージに登場すると、熱狂的な歓声が上がり、確かなファンダムの存在を感じさせた。

  • Soul delivery × HALLEY – Korea × Tokyo Soul Connectionライブレポート
  • Soul delivery × HALLEY – Korea × Tokyo Soul Connectionライブレポート
  • Soul delivery × HALLEY – Korea × Tokyo Soul Connectionライブレポート

メロウな楽曲の印象も強いHALLEYだが、この夜はファンキーなグルーヴと高い演奏スキルを惜しみなく披露し、熱量高くライブをスタート。
「24」では、スイートなメロディーとドラムンベースを思わせるビートが融合し、都会的で洗練されたサウンドスケープを描く。ジャンルを自在に横断しながらも、HALLEYらしいポップセンスと温度を保つ構成で、観客の体を自然と揺らした。

  • Soul delivery × HALLEY – Korea × Tokyo Soul Connectionライブレポート
  • Soul delivery × HALLEY – Korea × Tokyo Soul Connectionライブレポート

新曲「DON’T MIND」では、軽快なファンクネスを感じさせるリズムに、張太賢のソウルフルなボーカルが伸びやかに重なる。
後半には観客も巻き込んだ大合唱が起こるなど、確実なライブスキルと豊富な場数を感じさせる堂々たるパフォーマンスで会場の温度を一気に引き上げた。
昨年には SXSW への出演、韓国・Off the Menu とのツーマンライブを成功させ、今年は香港のシンガーソングライター moon tang との共演も予定されているなど、その活動はますますグローバルに拡大中。
MCでは海外からのオーディエンスに気づいたテヒョンが臨機応変に英語を交える場面もあった。
R&B、ソウル、ゴスペル、ファンクの要素を溶かし込みながら、東京発の“アジアンソウル”としての新たなステージを力強く印象づけた。

続いて韓国ネオソウル・シーンを牽引する4人組 Soul delivery が登場。

  • Soul delivery × HALLEY – Korea × Tokyo Soul Connectionライブレポート
  • Soul delivery × HALLEY – Korea × Tokyo Soul Connectionライブレポート

SHINDRUM(Dr)、HAEUN(Key)、Jeong Yonghoon(Ba)、Joon’s Second Life(Gt)による約70分のセットは、ボーカルやゲストを一切迎えない完全インストゥルメンタルでありながら、緻密な構成と多彩なアイディアに満ちた濃密なステージとなった。

  • Soul delivery × HALLEY – Korea × Tokyo Soul Connectionライブレポート
  • Soul delivery × HALLEY – Korea × Tokyo Soul Connectionライブレポート
  • Soul delivery × HALLEY – Korea × Tokyo Soul Connectionライブレポート

オープニングの「Magnolia」では、軽快かつグルーヴィーなリズムが会場を包み込む。一聴して伝わるそれぞれの高い演奏力と、サウンドの一体感に、観客の期待が一気に高まる。クールなステージが続くかと思いきや、メンバーが用意してきた日本語MCに会場から温かい拍手が起こり、会場はすっかり歓迎ムード。

  • Soul delivery × HALLEY – Korea × Tokyo Soul Connectionライブレポート
  • Soul delivery × HALLEY – Korea × Tokyo Soul Connectionライブレポート
  • Soul delivery × HALLEY – Korea × Tokyo Soul Connectionライブレポート

中盤の「Whiskey」では、SHINDRUMの絶妙なレイドバックとJeong Yonghoonのベースソロに、客席で見守っていたHALLEYのメンバーからも歓声が上がる。
Snoop Doggのカバー「Ain’t No Fun」では、観客のハンドクラップを巻き込みながら即興的な展開を披露し、ライブならではの熱量を生み出した。
後半は最新アルバム『NEW WAVE』からの楽曲を中心に、さらにダンサブルなステージへ。
「Heatwave」では観客の掛け声が自然に重なり、進化したサウンドと会場の一体感が見事に融合した瞬間だった。

  • Soul delivery × HALLEY – Korea × Tokyo Soul Connectionライブレポート
  • Soul delivery × HALLEY – Korea × Tokyo Soul Connectionライブレポート

アンコールでは、HALLEYを迎えての「Brown Sugar」セッションが実現。Soul deliveryにHALLEYのボーカル・テヒョンとギター・登山晴が加わり、そこからドラム、ベースも順に入れ替わるという展開に。

  • Soul delivery × HALLEY – Korea × Tokyo Soul Connectionライブレポート
  • Soul delivery × HALLEY – Korea × Tokyo Soul Connectionライブレポート
  • Soul delivery × HALLEY – Korea × Tokyo Soul Connectionライブレポート

互いのジャムスキルと即興演奏力が高いからこそ成立する有機的なセッションに、会場全体が笑顔と歓声に包まれた。
“日韓ネオソウル/R&Bの交差点”を象徴する、まさにこの夜のハイライトだった。

  • Soul delivery × HALLEY – Korea × Tokyo Soul Connectionライブレポート
  • Soul delivery × HALLEY – Korea × Tokyo Soul Connectionライブレポート

Writers

  • Lumie Tada

Photographers

  • Chihiro Takahashi

Back to Feature